キリン ニューイヤーコンサート2008


プログラム

J.シュトラウスU ワルツ 「春の声」
アンネン・ポルカ
ピチカート・ポルカ
トリッチ・ポルカ
ワルツ 「美しく青きドナウ」
モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」 序曲
歌劇「フィガロの結婚」 恋人よ早くここへ
歌劇「魔笛」 なんと美しい絵姿
歌劇「魔笛」 復習の心は地獄のように燃え
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 間奏曲
ドニゼッティ  歌劇「愛の妙薬」 そよ風に聞けば
バーンスタイン     
「ウェストサイドストーリー」より マリア
アンコール
バーンスタイン     
「ウェストサイドストーリー」より トゥナイト

2008年。待ちに待ったニューイヤーコンサート。
前日、雨が降ってヒヤヒヤしたんですがなんとかもってくれました。
けどこの日はとても寒い日でした。雪が降りそうな感じで。

電車にゆられながらそんなことを考えていて。
年が明けたのもあってかふと前のことを思い出しました。
去年の7月のソロコンサートは…たしか台風が来ていて帰り電車が止まりました。
その前のカヴァレリアの時は…雨が降ったんですけどそのあとなんとか曇りになりました。
ウインタービギンズの時も雨が降っていました。途中で晴れたんですけど霧が出ていて。
レクチャーの時は曇り。
ミルバさんのときは季節外れの突風が吹き荒れていました。
洗足の時は行く途中でひどい濃霧があって電車が間に合うか焦っていました。
岩手の時はものすごい快晴で、4月だというのに気温が20度ぐらいあったんです。
あの時は、行く途中で現地の小学生が川の中で水遊びをしていてびっくりしました。


……
………

もしかして自分が行くとさり気なく天変地異がおきていませんか?

きっと気のせいですよね。うん、気のせい。そう思い込みます。

今回は今までの経験を踏まえて開演の2時間前に現地についてそれからランチでもゆっくり食べようと思いました。
でもやっぱり結局道に迷ってギリギリホールに着きました。
2時間も自分はいったいどこを歩いていたんでしょう…。

というわけで。


まずは一部。ワルツとポルカです。
実はいつも音楽聴いているときはホールの中でも電車の中でも目をつぶって聴いてます。
(さすがに車の運転中はしませんが)
でもドラマの「のだめカンタービレ」を見てから演奏者を見るのも楽しいなと感じて
指揮者を見ながら楽しみました。

指揮者の方は凄いですね。踊っていました。ドラマでもやらないような感じで。
とてもaggressiveで。そういえば指揮者の人ってスレンダーな人が多いですよね。

ということは、毎週NHKのクラシック番組で指揮者のまねをすればダイエットになるかもしれませんね。

休憩挟んで2部。

とうとう決戦の時です。(何)
なんだか1部の時以上に気合が入ります。

まずはソプラノの森谷さん。
NYのMETで夜の女王役で出演して大成功だったそうでこの日がなんと
日本初デビューだそうです。
夜の女王のアリアは「よくこんなに出せるよな〜」と心の中で思いながら聴いてました。

ただトークはまだ不慣れだったみたいでここは司会の中井美穂さんが上手くリードしていました。
さすが中井さん。「世界陸上」で何年も織田裕二さんとコンビを組んでいるだけはあります。(笑)

次はヌッツォ。
「なんと美しい絵姿」から。

最初はちょっと硬そうな感じでしたけどすぐにリラックスしたみたいです。

歌い終わって拍手があって。
その時にハッとなって、つられて拍手しようとして、自分の両手がギュッと握ったままなことに気づきました。


「あれ?」って、開いてみたらベタッって汗ばんでいて。

どうやら自分はあの夏の記憶が未だに忘れられなかったみたいで、
ヌッツォの歌を聴く時に

「大丈夫かな?」とか
「出るかな?」とか
「また調子悪かったらどうしよう」って、

変に身構えて聴いていたことに気づきました。


だから、ヌッツォの最初の歌は自分は本当に意味でちゃんと聴いてなくて。
上手くいえないんですけど、、、自分に嫌気がさしました。


そのあとMCでヌッツォは“今年の抱負”ということで、

「原点に戻ってまたやっていきたい」というようなことを言っていました。
他にも喋っていたんですけど、その時は自分に腹がたっていて聞いてませんでした。すみません。

カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲を聴きながら、
「せっかく楽しく歌っているんだから自分も楽しく聴かないと」って仕切りなおししました。

続いて「愛の妙薬」から2重唱。
あ、「2重唱」はデュエットって読んでください。(笑)

ピッツバーグで歌ったばかりの愛の妙薬。
気のせいかな、ヌッツォは女性との2重唱の時はいつにもまして楽しそうに歌っているような。(ぇ)
2人とも綺麗な声でした。

最後はウエストサイドストーリーの「マリア」

聴いていて「また歌い方が変わったなぁ」となんとなく思いました。
自分はあんまり音楽には詳しくないので素人感想ですけど、なんだろう、
無理がないって言うか、伸びてるというか。
とても綺麗な声でした。

ただ…、

*ここから下は、ドラマ「北の国から」の純くんを思い出しながら読んでください。

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拝啓、父さん。
ただ、コンサートはラストということもあってかオケの方々が結構気合が入ってたワケで…。
オーチャードは舞台の下にオケピがないワケで…。
舞台に歌手とオケが同じ位置にあったら音量がどうしてもオケの方が大きくなってしまうワケで…。

僕は…僕は…
父さんごめんなさい。

僕はマリアの一番伸びる部分で目をつぶって
両耳に全神経を集中していたワケで…。


♪あ〜あ〜あああああ〜あ〜(北の国からのテーマ)
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平べったく言うとオケの音量がどんどん(以下略)で、とてももったいないなぁと思いました。

アンコールはウエストサードストーリーから「トゥナイト」。
これも二人とも綺麗に重唱してました。
そして本当にラストの為にオケがさらに気合が入っていて、
え〜っと、あとは皆様の想像に任せます。
すごい良かったのに本当にもったいなかったなぁ…。(涙)

今回は1階の後ろだったんでちょっと残念。
上の階はヌッツォの声がビンビン飛んでいたんだろうなって思いました。

ですが、ニューイヤーらしく遊びもあって、本当に楽しいコンサートでした!



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